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ヒートショックを起こさないためにも!暖房計画はよく考えよう

公開日:2022/07/15   最終更新日:2022/09/16


日本には四季がありますが、冬の厳しい寒さに関する住まいの悩みを抱えている方も多いでしょう。たとえば、リビングは暖かいものの、脱衣所や玄関は寒く、温度差に悩まされているケースも少なくありません。そこで本記事では、ヒートショックの危険性や注文住宅で取り入れたい暖房計画について解説します。

家が寒いことで起こる不満や悩み

住まいに関する悩みは家庭によって異なりますが、家が寒いというのはよくある悩みの一つです。My House Palette2022年にメールマガジンの会員に対して実施したアンケートでは、実に97%の人が住まいに対して寒さを感じると回答しています。その中でも30%の人が家全体、洗面・脱衣所が52%、トイレが41%という回答になっています。

このアンケート結果からわかるように、大半の人が住まいに対して寒さを感じており、とくに常時いる場所であるリビングやダイニング、キッチン以外の場所で寒さを感じているというのがわかります。ただ、30%の人は家全体に対して寒さを感じており、多くの人が寒さに関する不満や悩みを抱えて生活しているのがわかるでしょう。

また、寒いと感じるだけなら大きな問題ではないかもしれませんが、寒さが原因で生活や健康にまで影響を及ぼしています。たとえば、寒くてお風呂に入りたくなくなる、トイレを我慢してしまう、ヒートショックが心配、子どもがお風呂を嫌がって、入浴に時間がかかるといった悩み・不安が挙げられます。つまり、住まいが寒いことで、生活や健康にまで悪影響を及ぼしてしまっているのです。

さらに、寒さ対策として暖房をつける家庭が大半ですが、断熱性の低い家は各所に暖房器具が必要、光熱費が高くなるといった不満の声もあります。また、結露が発生してカビができる、換気をしたいが、窓を開けると室内温度が一気に下がるので気軽に換気できないといった声もあります。単純に家が寒いだけでなく、寒いことでさまざまな問題を引き起こしていると言えるでしょう。

ヒートショックで命の危険もある!?

ヒートショックという言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。ヒートショックとは、急激な温度変化にさらされることで血圧が大きく上下し、身体全体がダメージを受けることを指します。先進国の中で日本はヒートショックになる人が最も多く、年間死亡者数は17千人に上ります。交通事故の年間死亡者数の平均が約4千人のため、どれだけ多いか分かるでしょう。

今は変わりつつありますが、昔の日本の家の構造として、リビングを南側、浴室とトイレは北側に設計するのが基本でした。そのため、浴室やトイレはとくに冷え込みやすくなり、温かいリビングとの温度差が20℃以上になってしまうことでヒートショックを引き起こしやすい環境を作ってしまうのです。ヒートショックが軽ければ、めまいや頭痛、胸の痛みなどの症状が現れます。

ただ、ヒートショックは最悪の場合、心筋梗塞や脳卒中を引き起こし、死に至る危険性があります。とくにお年寄りや糖尿病の方、熱いお風呂が好きな方がかかりやすい傾向にあります。住まいの環境を変えにくいのは分かりますが、死亡リスkを考え、住居内の温度変化を発生させない工夫をするのが大切だといえるでしょう。

冬でも暖かい家をつくるには

今後注文住宅を建てたり、リフォームを検討したりしている方は、冬でも暖かい住まいを実現できるように工夫するのがおすすめです。せっかく家を建てたのに冬場が寒くてつらい、と後悔しないためにも、自ら情報収集をしましょう。

まず、冬でも暖かい住まいを実現するポイントは大きく2点あり、断熱性と気密性を高めることです。断熱性とは、外気温を住居内に影響させないよう、冷気や熱を遮断する能力を指します。断熱性が高ければ、外気温が高い・低いに関係なく快適な室内温度を維持しやすくなります。

ただ、断熱性が高いと、冬でも暖かい家になるわけではありません。断熱性と気密性の両方を高めなければ、温かい家は実現できないのです。気密性とは、シンプルに表現すると隙間のない家のことです。気密性が低いと、せっかく温めた室内の空気がどんどん外に逃げてしまいます。また、断熱性が高くても隙間があれば寒い空気が室内に入りこんでしまうでしょう。つまり、冬でも暖かい家を実現するためには、断熱性と気密性をセットで考え、両方のスペックを高めることが重要なのです。

 

外気温が低くなると、家の中まで寒くなって悩んでいる方も多いでしょう。とくに、リビング以外のスペースで、寒さに悩んでいるケースが多くあります。また、単純に寒いだけでなく、寒いことで生活や健康にまで悪影響を及ぼしてしまいます。そこで、冬でも暖かい家を実現するためには、断熱性と気密性の高い住まいを実現するのがおすすめです。気密性は見落とされがちですが、両方のスペックを高めなければ効果を発揮できないので注意しましょう。家全体を快適な温度に維持できれば、ストレスのない快適な生活に繋がります。

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