太陽光発電システムは本当にお得？メリットとデメリットを比較！

近年、太陽光発電システムの設置費用は下降傾向にあります。しかし自宅に太陽光発電システムを設置した場合、どの程度のメリットがあるのか不安を感じている人もいらっしゃるでしょう。この記事では、太陽光発電システムのメリットとデメリットを比較。太陽光発電システムは本当にお得なのかも解説しているため、ぜひ参考にしてください。

ZEH住宅には欠かせない太陽光発電システム

ZEH（ゼッチ）住宅とは、省エネ設備を整えている住宅のことを指します。ZEHとは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略で、ZEH住宅として認められるためには細かな要件を満たさなければいけません。その要件のひとつが太陽光発電システムです。

ZEH住宅には、断熱性や省エネ性能を高め、太陽光発電システムなどでエネルギーを創造することが求められています。太陽光発電システムにより電気を創り、空調や給湯、照明、換気などのエネルギーにかかる収支をプラスマイナスゼロにする。それがZEH住宅です。

太陽光発電システムのメリット

こちらでは、太陽光発電システムが誇る豊富なメリットを紹介します。

■初期費用が下がっている

太陽光発電システムには、パネルやパワーコンディショナーなどの機器にかかる費用と設置工事費が発生します。近年、これらに必要な初期費用は下がっており、2017年の時点では130万円程度まで減少しました。そのため、太陽光発電はスタート当初に比べ手軽に導入できるシステムになっているといえるでしょう。

■電気代高騰の影響を受けにくい

太陽光発電システムの設置費用は、自家発電した電気の使用を続けることで相殺され、収支はいずれプラスになります。そして以降は発電した電気を無料で使用できる点も、太陽光発電システムの大きなメリットといえるでしょう。電気料金は年々上昇傾向にあります。電気代高騰に左右されにくい太陽光発電システムの導入により、家計への負担も軽減可能です。

■売電できる

太陽光発電システムにより創られた電気は、電力会社へ売ることができます。売電価格はFIT（再生可能エネルギー固定価格買取制度）に基づき定められており、10年間は固定価格です。

注意しなければいけない点は、売電価格が年々下降している状況だということ。売電価格は契約時の金額で固定されるため、太陽光発電システムの導入を検討している人は早めの申し込みがおすすめです。

■災害時も安心

災害時や停電時に自家発電できる点も太陽光発電システムのメリットです。パワーコンディショナーなどの自立運転機能に切り替えられる場合は、停電時にも電気の利用が可能。冷蔵庫やエアコンの稼働、スマートフォンの充電にも困らないでしょう。

太陽光発電システムのデメリット

メリットの多い太陽光発電システムにもデメリットはあります。導入後に後悔しないため、デメリットも把握しておきましょう。

■発電量は天候に左右される

デメリットのひとつに、発電量が天候に左右される点が挙げられます。発電は太陽光により行われるため、日照量が少なければ発電量も下がります。梅雨の時期や天候不順など、発電できない分は電力会社から電気を購入して利用しなければいけない点に注意しましょう。

■発電量には地域差がある

発電量は天候だけでなく、地域によっても差が出る点に注意が必要です。たとえば山梨県は平均発電量が日本トップクラスの1,436kWh。対して秋田県や青森県では平均値である1,234kWhを大きく下回る900～1,000kWhです。太陽光発電システムを導入する際は、住んでいる地域の発電量も意識しましょう。

■メンテナンスが必要

太陽光発電システムにはさまざまな機器が用いられています。そのため、一定の期間が過ぎた住宅ではメンテナンスが必要です。費用も内容によって高額になるケースがあり、維持費の確保は課題となるでしょう。

太陽光発電システムは本当にお得なのか

実際に、デメリットを踏まえた上でも太陽光発電はお得なのか。ここからは、太陽光発電システムがお得だといわれる理由を紹介します。

■安定した収入が得られる

発電量は天候に左右されますが、年単位で考えた場合に大きな差は生まれにくいです。そのため、毎年安定した売電収入が得られる太陽光発電システムはお得だといえるでしょう。発電中は電力会社から電気を購入する必要もなく、年間の電気料金を削減できる点も魅力です。

■補助金制度が使える自治体もある

地方自治体によっては、太陽光発電システムの設置時に補助金が利用できるケースもあります。そのため、太陽光発電システムの導入を検討する際には、自治体が補助金制度を設けているかもチェックしましょう。補助金を利用することで、太陽光発電システムがお得に設置できます。

この記事では、太陽光発電システムのメリット・デメリットを解説しました。電気代高騰の影響を受けにくく、売電もできる太陽光発電システム。停電時にも電化製品が利用できるなど、豊富なメリットが魅力です。発電量が天候に左右されるといったデメリットは否めませんが、年単位で考えた場合に大きな差は出にくいでしょう。太陽光発電は、エコな生活におすすめのシステムです。