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人気の外壁材の種類と選定時に気をつけたいポイントを解説

公開日:2025/02/15  

外壁の種類注文住宅における外壁材選びは、住宅の外観だけでなく、その機能性まで左右する重要な選択です。そのため、外壁材の種類やその特徴を把握し、選定のためのポイントをしっかりとおさえることが大切です。本記事では、注文住宅における外壁材選びについてスポットを当てて詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

人気の外壁材の種類と特徴

外壁材は、建物の外観や耐久性に影響を与える重要な要素です。ここでは、人気のある外壁材の特徴やメリット・デメリットについてまとめます。

タイル・レンガ

タイル・レンガは、粘土や石を高温で焼き固めた素材です。ひとつひとつを並べて貼り付けるため凹凸があり、重厚感や高級感を演出します。

洋風や和モダンの住宅に多く見られ、耐久性が高く、ひび割れや剥離が少ないです。そのため、経年変化による風合いの変化を楽しめることが特長です。ただし、初期費用が高くなる点がデメリットです。

ガルバリウム

ガルバリウムは、特殊なメッキ加工を施した金属製の外壁材で、継ぎ目が少なく防水性や防食性に優れています。錆びにくく、定期的な水洗いでお手入れが簡単です。

モノトーンの色合いが多く、シンプルでシックな印象を与えるため、モダンなデザインに適しています。

モルタル

モルタルは、セメント・水・砂を混ぜた素材で、職人が手塗りで仕上げます。サイディングやタイルのように継ぎ目がないため、塗り方により独特の質感を持たせることができます。

しかし、ひび割れや汚れ・カビが発生しやすく、こまめなメンテナンスが必要です。

塗り壁

塗り壁は、土や漆喰などの天然素材を使って仕上げる外壁です。職人がローラーやコテを使って多様な模様を作り、オリジナルな風合いを出せます。自然素材のため、アレルギー対策としても人気です。

しかし、劣化や汚れが目立ちやすく、メンテナンスコストが高くなることもあります。

ALC

ALC(軽量気泡コンクリート)は、内部に無数の気泡を含む板状の外壁材です。軽量でありながら厚みがあるため、断熱性・耐震性・防音性に優れます

吸水性が高く、継ぎ目のサビが懸念されることがありますが、防水加工や再塗装により問題を防げます。

羽目板

羽目板は、スギやヒノキなどの木材を並べて貼り付けた外壁材です。木のもつナチュラルな温かみと経年変化による風合いが特徴です。

材料費は比較的安価ですが、湿度や温度に影響されやすく腐食が進みやすいため、定期的なチェックや保護材の塗布が必要になります。

サイディング

サイディングは、外壁に板状の素材を貼り付けるもので、窯業系、金属系、木質系の3種類に分かれます。窯業系サイディングはセメントと繊維質を混ぜて作られ、比較的安価で色やデザインが豊富なため、多くの新築住宅で使用されます。

耐震性や耐火性に優れる一方で、目地がひび割れやすい点に注意が必要です。

金属系サイディング

金属系サイディングは、ガルバリウム鋼板やアルミニウム合金を基にしており、窯業系よりも高価です。しかしその分防音性や防水性が高く、建物に対する負担が少ないことが特徴です。

シンプルでシャープな外観を求める建築に適しています。

木質系サイディング

木質系サイディングは、カラマツやレッドシダーなどの木材を使用し、自然素材の温かみや独特の風合いを楽しめます。断熱性も高いですが、材料費と施工費が高くなる傾向があり色褪せや腐食にも弱いため、定期的なメンテナンスが必要です。

外壁材を決める際のポイント

外壁材を選ぶ際には、家全体の見た目や長期的な維持管理に大きく影響を及ぼすため、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。ここでは、外壁材選びで考慮すべき4つのポイントを紹介します。

コンセプトを決める

外壁材によって家の外観のイメージは大きく変化します。たとえば、タイルやレンガ、ガルバリウムは洋風の外観に適し、塗り壁は和風のデザインに合います。家の外観全体のコンセプトを最初に明確にし、そのイメージに合った外壁材を選ぶことが重要です。

選択によって、家のデザインが印象的で統一感のあるものになります。

色は慎重に選ぶ

外壁の色選びは材質と同様に重要です。単に好みで選ぶのではなく、屋根や玄関、窓枠など家のほかの要素との調和を考慮して、全体的なバランスをとることがポイントです。

また、周囲の家や自然の風景との調和も意識して、地域に溶け込む色を選ぶことがおすすめです。地域によっては景観条例が存在し、選べる色に制約があることもあるため、事前に確認することが必要です。

さらに、カタログで見る小さなサンプルと実際の外壁の大きな面積では色の印象が異なるため面積効果にも注意して選びましょう。

機能性を考慮する

外壁材は種類によって、断熱性、耐震性、耐火性、防水性、防食性、防音性などの機能が異なります。住む地域の気候やライフスタイルに合った外壁の性能を選ぶことは、メンテナンスコストの低減や快適な生活につながります。

また、特定の外壁材に追加の塗装や加工を施すことで、断熱や防水性などを向上させることも可能です。たとえば、寒冷地や雨の多い地域では断熱性や防水性の高い素材を選ぶことが推奨されます。

予算に合わせる

注文住宅の建築には多大なコストがかかるため、外壁材の選定も予算内で行うことが必要です。初期費用だけでなく、ランニングコストを含めた総合的な費用を考慮することが大切です。

たとえば、耐久性が高くてメンテナンスが少なく済む外壁材は、初期費用が高くても長期的にはコストを抑えることができます。逆に初期費用が安くても、頻繁なメンテナンスが必要な素材は長い目で見て費用が高額になることがあります。

まとめ

注文住宅の外壁材選びは、住宅の見た目だけでなく機能性や長期的な維持管理に大きな影響を与える重要な選択です。人気の外壁材には、重厚感を演出できるタイルやレンガ、シンプルでモダンな印象のガルバリウム、職人技が光るモルタル、自然素材を活かした塗り壁など、多種多様な種類があります。それぞれの材質は耐久性やメンテナンスコストが異なり、住む地域の気候やライフスタイルに合わせた選定が必要です。さらに、全体の調和を考慮した色選びや、予算内での最適な選択も大切です。外壁材の選定は、見た目の美しさと機能性、そして将来の維持管理を見据えた総合的な視点で考えることが重要になります。

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