注文住宅の内装選びは失敗しやすい!ポイントを抑えて満足のいく空間に
「自分の好きな内装にしたくて注文住宅を選んだが、なかなかデザインが決まらない」と悩む人は案外多いものです。実は、注文住宅の内装選びはある程度の知識が必要なため、初めて家を建てる人は、失敗してしまうケースも少なくありません。この記事では、注文住宅の内装を決めるコツやデザインの種類、失敗の原因などを紹介します。
注文住宅の内装選びは失敗しやすい!
注文住宅のメリットは、なんといってもデザインや間取りなどの自由度が高いことです。「自分の好みを詰め込んだ内装にしたい」と分譲住宅ではなく、注文住宅の購入に踏み切った人は多いでしょう。
しかし、自分で内装を決めるのは難しく、思いどおりのデザインにならないケースもあるので注意が必要です。よく見られるのは「自分でインテリアを選んだものの、ちぐはぐな印象になってしまった」という失敗です。
カタログにはたくさんの魅力的な商品があり、どれを取り入れるべきか迷ってしまうことでしょう。しかし、インテリアひとつひとつは好みのデザインだとしても、それらを配置した時に、バランスよくまとまるとは限りません。
内装全体のテイストが決まっていないと、統一感のない空間になりやすいので、まずはデザイン方向性をしっかりと固めることが大切です。
また「オシャレな内装にこだわったが、使い勝手の悪い空間になった」という失敗もあります。見た目の印象を優先するあまり、使いにくい住宅になっては意味がありません。
とくに、毎日使用する水回りや家族が集まるリビングなどは、機能性や利便性も考慮して導入する設備を決めることが大切です。収納は足りているか、導線を邪魔しないか、手間をかけずに使えるかなどを確認し、デザイン性とのバランスを考えた上でインテリアを選ぶとよいでしょう。
注文住宅の内装デザインにはどんな種類がある?
内装デザインは、時代や国、流行などによってさまざまな種類があります。どんな人にも親しみやすく、人気を集めているのはナチュラルスタイル、モダンスタイル、北欧スタイル、クラシックスタイルなどです。
ナチュラルスタイルは、自然のぬくもりを感じるインテリアが特徴で、木目の家具や観葉植物、ホワイト系のカラーなどを使用します。素材感を生かしたシンプルなデザインが多く、男女問わずさまざまな年代の人から人気があります。
モダンスタイルは、無機質な素材や直線的な家具、ものトーンカラーなどを使用し、都会的な雰囲気にまとめた部屋のことです。大人っぽい部屋にしたい人や、落ち着いたデザインが好きな人は、モダンスタイルが適しているでしょう。
北欧スタイルとは、スウェーデンやノルウェーなどの北欧諸国で生まれたインテリアデザインのことです。シンプルで長く使える家具や自然モチーフ、明るく温かみのあるカラーが特徴で、アクセントとして個性的な柄のインテリアなどを加えることもできます。明るいカラーを効果的に使いたい人は北欧スタイルがおすすめです。
クラシックスタイルは、ヨーロピアン調の気品あふれる家具が特徴です。最近は現代的な家具を部分的に取り入れた「モダンクラシックスタイル」が流行しており、ゴージャスなカラーや装飾性の強いインテリアを空間のアクセントとして使用します。アンティーク調のインテリアが好きな人はクラシックスタイルを取り入れるとよいでしょう。
注文住宅の内装選びのコツ
初めて注文住宅を建てる人は、どのように内装を決めるべきか迷ってしまうことでしょう。内装選びのポイントは、なるべくたくさんのデザイン事例をチェックすることです。最初はどのデザインがよいかわからない人でも、多くの事例を見るうちに、自分が好きなスタイルが発見できるはずです。
ピンと来たデザインがあれば画像を保存し、後で見返せばさらに好みを絞り込めます。この画像は、業者と内装の打ち合わせをする時に役立つため、あらかじめ一つのフォルダにまとめておくとよいでしょう。
また、だいたいのテイストが決まったら、必ず家族と話し合い、意見を聞くことも大切です。自分はよいと感じたデザインでも、ほかの家族にとっては使いづらい箇所があるかもしれません。
また、家族で意見が割れてしまった時は、無理にまとめようとせず、予算やほかの条件を聞きながら、業者に意見を求めるという手もあります。施工実績が豊富な信頼できる業者なら、こちらのニーズを汲み取った新たな提案をしてくれるでしょう。
業者を選ぶ時は、担当者との相性やスタッフの雰囲気なども確認しながら、コミュニケーションの取りやすい会社を選ぶのがおすすめです。
自由なデザインが実現できる注文住宅ですが、住宅の知識がないと、内装選びで失敗してしまうこともあります。ナチュラルテイストやモダンテイストなど、まずは目指したい内装の方向性を決めた上で、インテリアを選ぶとよいでしょう。
内装デザインで迷っている人は、なるべくたくさんの施工事例をチェックし、好みのテイストを洗い出してみてください。気に入った事例は画像を保存しておくと、業者との打ち合わせで役に立ちます。信頼できる業者なら、デザインの好みや利便性、家族の意見などを取り入れた内装を提案してくれるでしょう。